過去との決別

会社を設立して以来、日々試行錯誤を繰り返し、様々な人に
助けてもらいながら、少しづつだが企業として成果を重ねてきた。

これからもゴーイングコンサーンし続けなければならないし、
その為に経営者として、企業として更に大きな成果を残し、組織を成長させ
当社にしかできない価値を社会に提供せねばと思う。

経営者は誰しもそのような思いを持って、会社を立ち上げ、
拡大させ、利益を上げ、社会に貢献し、更なる成果を期するものだろう。

只、多くの経営者・企業が成長と共に陥りがちな課題は
「成功した過去に支配される」ことにあると僕は思う。

過去の実績、成功体験から抜け出せない、
一度業績不振に陥ったタイミングで、再浮上する為のブレイクスルーができず
大ナタを振るった改革を行ったつもりでも、結局過去の焼き直しにしか過ぎない
そのような企業は恐らく枚挙に暇がないはずである。

大きな成功を収めた場合、
その成功体験を更なる成功への礎とできる企業と、そうでない企業
一体どこにその差が生じるのだろうか。

幸か不幸か、時流良く、瞬く間に急激な成長を遂げた企業には
「成功したことを統括」する文化がなかなか芽生えないのではないだろうか。
多くの企業が、「不成功であった時の原因分析」に時間を費やし、成功時の要因を
体系的に分析することを怠り、組織内で共有することができないまま放置してしまう。

失敗時の原因分析は、結局のところ「言い訳」にしか過ぎない「たられば論」が多いし
いかようにも説明できてしまう。

それよりも、何故成功できたのか?を「外部要因」「内部要因」を踏まえ統括し、
いかに次の成功へと繋げるかという議論の方が遥かに高次であるといえる。

たまたまうまく成功できた時の手法を、
うまくいかなくなった時に引き続いて継続している企業は、
「何故その手法がそのタイミングで最適だったのか」「今取るべき手法は何か」
を考えずに過去にしがみ付き、その呪縛から抜け出せずにいるのではないだろうか。

しかし、縛られるような過去の成功体験があるだけマシだともいえる。
残念ながら、当社は縛られるべき過去が現段階では存在しない、恐らく
多くの企業がそのような成功を収めることなく企業としての終焉を迎えるのだろう。

当社は成功を、新たな成功で塗り替えられるような企業でありたい。

僕は、
「昔は良かった」とか「若いころは良かった」
と言いながら年を重ねるようなことはしたくないから。

その為に、しなければならないことは常に今が最上であると
言い切れるだけの努力をし、実績を出すこと以外にない。

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