女性のキャリアパス

この間、面接した学生さんが
「自分が成長できる企業で働きたい」旨の発言をしたので、

僕が
「何故成長したいのか、成長することでどのような人生を送りたいのか」
と聞いた所、

「母親として、自身の成功体験や成長できた事案等の引出を
多く持てれば子育てに於いてプラスに働くと思う、
そのような母親になれるよう、人間としての深みを増せるよう、
企業で働き貢献しながら成果とともに自身を成長させたい」
との答えが返ってきた。

僕はその答えにすごく共感した、というのも僕も過去に
同じような話を会社の後輩にしたことがあったからだ。

その後輩は、別に会社の中でキャリアを積んで
長期に渡って活躍したいとそこまで思っていなかったし、
その中で自分の何を成長させ、何の為に働くべきなのかという
答えが自身で見つけ出せず、日々禅問答のようなQ&Aを
繰り返していたようだった。

いずれ辞めるであろう会社で、キャリアを積むことに
何の意味があるのか?といった疑問を抱くのは「キャリア」が
仕事に於いてのみ定義されているような認識を多くの若者が
有しているからに他ならない。

確かにキャリアとは狭義には仕事に於いてのその人の実績や経歴
といった意味合いにあるのだろう。

しかし、広義に言えば仕事をし続けることだけが「キャリア」ではない、
「キャリア」とは「生き方」であり「人生そのもの」である。

だから、企業に勤めながら、結婚し、家庭を築き、出産し
「お母さん」に専念するというのは立派なキャリアパスの一つだと思う。

勝間さんとか、南場さんみたいなスーパーキャリアウーマンもいれば
出産まで企業でバリバリにキャリアを積み、出産後は復帰も退職もどちら
も選択できる状況にあって、「仕事も頑張る母親」がいてもいい。
そもそも、結婚までと最初から割り切って就職し、結婚後は思いっきり
家庭に入り主婦業を極める道も非常に価値のある選択に違いない。

会社で経験したことや成長した事実は、仕事に於いてのみ発揮される訳
ではない、会社を辞めた後も様々な局面でその人の生き方の支えとなる。

そしてたぶん、これは万物の真理なのかもしれないが
子供にとって「おかあさんが一番」なのは紛れもない事実なのである。

女性は、経営者にも、政治家にも、努力次第で何にでもなれる、
もちろん男性も同様である、しかし子供にとってのNO.1に
なれるのは「おかあさん」だけだと明言しておこう。

ならば我々男性陣はせめて、NO.2の座を死守できるように
今後も必死にキャリアを築き上げるしかほかにない。

がんばれ全国のおとうさん。

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